トーマス・カウワン著『Breaking the Spell』を読んでみる:第四章、第五章、第六章

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今回の記事では、前回に引き続きトーマス・カウワン著『Breaking The Spell』をご紹介したいと思います。第一章から第三章までの要約をまだ読まれていない方は、下のリンクからご覧ください。

それでは、第四章から最後の第六章までの要約になります。

第四章 人間は何からできているのか

  • ここ数年、私は多くの人に「人間は何でできているのか?」という質問をしてきましたが、私が探しているような答えを教えてくれる人はいませんでした。この質問に正確に答えられなければ、皆が当然のように抱く、「もしウィルスがいないのであれば、どうして私たちは病気になるのか?」という疑問に答えられないと思うのです。
  • 「人間は何で(何から)できているのか?」という問いに対して、まず最初に思いつくのは、頭、胸、腕、脚、目、耳などの、私たちが目にすることができる部分からできているという答えでしょう。医学でもそれ以外の科学でも、この点については疑う余地がありません。
  • さらに踏み込んで考えると、心臓、肝臓、腸、神経などの臓器からできていると考えることもできます。私自身もそれらの臓器を直接感じ取ることができます。全ての医学分野も人間が臓器で構成されていることを認めているし、これは医学の中心的な考え方とも言えるでしょう。
  • それではさらに深く考えて、「臓器とは何か?」という問いについて考えてみましょう。例えば、「肝臓は何でできているか?」という問いに対して、多くの人は肝臓の細胞(肝細胞)からできていると答えるでしょうが、なかには納得できない人もいるのではないでしょうか。なぜなら、生きている人間の中にある肝臓の細胞なんて誰も見たことがないからです。
  • 細胞というのは非常に小さいため、生きている人の中にある臓器の細胞を見ることなんてできません。そこで科学者や医者は、人から細胞を採取し、染色するなどして顕微鏡で観察できるような状態にするわけですが、ここで大事なことは、細胞を顕微鏡で観察できる状態にしたときに、細胞の形や状態は人間の中にあったときと本当に同じなのかどうか、ということです。
  • 興味深いことに、人間や動物が細胞からできているという考え方は、漢方医学やアーユルベーダ医学、ホメオパシーなどの伝統的医学にはありません。だからといって、生きた組織中に細胞が存在しないという証拠にはなりませんが、これは注目すべき点でしょう。
  • 私たちの体が細胞からできているという理論は、1850年代にドイツの医者ルドルフ・フィルヒョウによって提唱され、当時浸透していた物質主義的な考え方の延長線上に生まれたと言えます。物質主義というのは、宇宙のすべては物質から成り立ち、人間もその一つの形態に過ぎないという考え方です。
  • 本書の目的から外れるので、人間の細胞についてこれ以上は踏み込みませんが、重要なことは、全ての細胞の電子顕微鏡写真は、その細胞が生体から取り出された後に撮影されているということです。細胞は生体から取り出された後、非常に低い温度で凍結されたり、酵素液に浸けられたりして、さらに重金属や毒性のある染料で染められ、最後にそのサンプル内にあるすべての水を蒸発させるような電子線を照射します。これらのプロセスを経てようやく、採取した組織を電子顕微鏡で観察することができるのです。それでも組織の形態や機能が変わらない(生体内にあるときと同じ)と主張するのであれば、全く馬鹿げているとしか言いようがありません。ハロルド・ヒルマン(1930ー2016、イギリスの科学者)が指摘したように、全ての電子顕微鏡写真は人工物に過ぎないのです。もちろん、ウィルスの写真についても同様です。誰もウィルスを見たことなどないのです。
  • 本当の科学であれば、実験の工程で組織や細胞が変性しないかどうか、注意深く確認しながら行わなければならないのですが、そのような対照実験の必要性はことごとく無視されてきました。混ぜたり、凍らせたり、脱水したり、重金属で染色したりする。そんなことをすれば細胞や組織の状態は変わってしまうはずだ、と気付くことができれば、生物学について全く新しい見方ができるようになります。
  • 例えばリボソームでは、メッセンジャーRNA(mRNA)がタンパク質に翻訳されることになっていますが、実際にリボソームの存在を確認した人はいないとヒルマンは説明しています。リボソームは実験の過程で生じた、(人工的に)染色された気泡に過ぎない可能性があるのです。
  • リボソームと同じように、小胞体も電子顕微鏡でしか見ることができません。生物学者たちが、「核にはDNAが含まれている」という理論をうまく説明するために、小胞体というものを「作り出した」わけですが、実際には実験の過程で生じた沈殿物に過ぎない可能性があります。
  • 実際に生きた細胞(と言っても生物から分離されたものですが)を観察すると、見えるのは細胞を包む薄い膜と、液状の細胞質、(ミトコンドリアとして知られる)小さくて黒っぽい線、そして細胞の核だけです。それ以外の細胞小器官なんて存在しないし、細胞膜のポンプや受容体も確認できません。私たちの体の細胞を構成するのは、細胞という区画と、それ以外の均質な組織(合胞体、シンシチウム)だけなのです。
  • 生命の基本はきれいな構造を持った水であり、アミノ酸やミネラル、タンパク質、遺伝物質などが含まれています。

第五章 人はなぜ病気になるのか

  • ヴェーダ・オースティンにインタビューしたときのことです。彼女は、江本勝の画期的な発見にならいながら、水の結晶(しばらく冷凍庫に入れて、少しだけ凍らせた水)を観察しました。例えば、友人から結婚式の招待状を受け取った彼女は、目の前の水に「この招待状のイメージを見せて」とお願いし、いつものように少しだけ凍らせた後にその水を観察しました。すると、水の中に結婚指輪のような結晶が現れたそうです。
  • これはまさに、生物や人間にとっての水の役割を示しています。つまり、水というのは、化学物質やホルモン、光の波長、思考、感情、他の生物からの共鳴周波数など、この世界のあらゆるものから影響を受けながら、生物という統一された体(統一体、coherent whole)を形成していきます。
  • タンパク質はすべての生物構造を作る基本要素ですが、そのタンパク質はどこから来るのでしょうか?古典的な生物学では、すべてのタンパク質は遺伝子という私たちのDNAをもとに作られることになっています。しかしながら、体内のタンパク質の数は遺伝子の数に比べてはるかに多く、大多数のタンパク質は遺伝情報とは関係なく作られていることになります。
  • では、その大多数のタンパク質はどうやって作られるのでしょうか?科学者たちによれば、遺伝子が酵素でバラバラにされ、その破片を再度つなぎ合わされることによってタンパク質が作られることになっています。この理論は正しいかもしれませんが、もっと単純に考えることもできます。ヴェーダ・オースティンが実験で示したように、水というのは思考や意識を感じ取るため、それに基づいて細胞内のアミノ酸が集められ、新しいタンパク質が作られていると考えることもできるわけです。
  • つまり、私たちの体や健康というのは、体内の水がこの世界(私たちが感じている世界、つまり思考や感情)を反映して作り出した結果だと言えるわけです。
  • そのため、汚い言葉や危険、欲求、嘘、恐怖などに日常的にさらされると、体内の水の状態は悪くなり、人は病気になります。生活スタイルの変化も深刻です。昔の人々は生命の源となる太陽を毎日のように浴びていたのに、現代人は自然の光を浴びず、その代わりにWiFiや5Gなどの強力な波長を常に浴びているわけですから、体内の水や細胞、組織の状態が悪くなり、病気になるのも当然です。
  • 体内の水というのはラジオの受信機のようなもので、外部から受け取った波長をタンパク質へと変換し、私たちの体を作っていきます。グリホサートやシアン化物、ヒ素、重水素などの毒が体内の水に入ってしまうと、ラジオのチューニングが乱れた状態になり、病気になるわけです。すると体は、発熱したり粘液を出したりして解毒しようします。残念ながら、私たちはこの状態を「病気」と呼んでいますが、それは病気などではなく、健康を回復しようとしているだけなのです。
  • 科学者たちは、このような水の持つ英知には目を向けず、自分たちのほうが健康に必要なタンパク質をよく知っていると思い込み、コロナワクチンを開発しようとしています。「スパイクタンパク質」という毒を人工的に作ろうとしているわけです。

第六章 健康になるには

  • 自然に触れること
  • できるだけ仮想現実を避けること
  • 本物の食べ物を食べること

本物の食べ物かどうか迷ったら、「この食べ物は200年前には存在していたか?」と考えてみる。存在していなければ、食べるべきではない。

  • きれいな水を飲むこと

一番良い水は、大地から自然に湧き出ている水。

  • 必要なミネラルを食事から摂ること
  • ミトコンドリアを元気にすること

ミトコンドリアの栄養は赤色の光(赤外線)。

  • 有害な電磁波から身を守ること
  • エネルギーや生き物、あるいは自分よりも大きく賢い力と、積極的に関わる方法を見つけること

最後に

本書の要約は以上になります。ウィルスの存在も、それが感染症を引き起こすことも確認されていないわけで、そんなことを心配するよりも、日頃に食事や環境から取り込んでいる様々な「毒」を排除し、体内の状態、特に水の状態を良くすることを心掛ける方が、私たちの健康にとってはるかに大切だということです。

第五章で紹介されていましたが、思考や感情までもが体内の水の状態に影響を与えているというのは非常に重要な点だと思いました。ネガティブな感情に支配されるのではなく、なるべくポジティブに考えてみる、それだけでも私たちの健康状態は随分と向上するのかもしれませんね。

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